この頃、時間が多い。
時間が多いと自分について考える日々だ。若い頃の私はめっちゃ早くに結婚をしてさっさと子供を産んで40歳くらいにはまた自分に使える自由な時間を持ちたいと考えていた。
ところがどうだ?
あと数年でその40歳を迎えると言うのに子供どころか結婚の兆しすらない。
そこだけを見るとやっぱり「こんなはずじゃなかった」と思わざるを得ない。
どこで道を間違えたのか?とよく考えたりもするのだけど、間違えたと思われる分岐点はパッと思いつく限りでもいくつか心当たりはある。
無難に結婚をして、無難に子供を産んで無難に家庭の中に入っていく友人達を見ると[いいなぁ]と思う反面、今までのタイミングで結婚という道を選んだとして全く不満が無かったのか?と言われればそうではないと思うのである。
「無難に」と言ってしまってる時点できっとそれは望んだ道じゃなかったのだろう。少なくとも今までの私にとっては。
仮にどこかの分岐点に戻れるよ、となった時に私はどこも選ばないと思う。
それは、数々の道を間違えてきた(と自分では思ってる)なりに、今手元にある物事も捨てがたいほど大切だからだ。
例えば今好きなバンドだったり、その関連で知り合えた仲間や友人たち、ライブの思い出、遠征や旅行の思い出たち。
結婚して子供なんていてしまったら絶対に体験できなかったことばかり。
今好きなモノは〔今の私だから〕好きなのだ。全てかけがえの無いものだ、それを全て手放して戻りたい過去なんて1つもない。
違う道を選んだとしたらそれなりに大切なモノに囲まれて違う生活をしていたのかもしれないけれど、今手にしているものたちもめちゃくちゃ大切。
時間を無駄にした〜!なんて思ったことは無いのだからきっとこれはこれで1つの正解だったのだろうと思う。
選ばなかった方の未来を見ることができないがために、さぞ素晴らしい未来があったのだろうと思ったりもするが結局私という人間は同じなのだ。
やっぱり選ばなかった方の未来(現在の私)の方の青い芝生だけを見て悶々としていたに違いない。
幸い私は今の生活もそれなりに楽しんでいるし、幸せではあるのでもっと今あるものたちをしっかり見つめて楽しんで行こうと思う。
不満や後悔を数える事は無意味なので、今の良いところを数えて生きていきたい。
そんなことを何となく考えているニート生活なのであった。